ADHDと診断されたら当事者会に参加しよう!参加のメリットと注意点

こんにちは!
カウンセリングルームすのわ・臨床心理士の南です。

ADHDと診断された直後、あなたはどんな気持ちでしょうか?

自分のこれまでの、仕事のミスや対人関係のトラブルに答えが見つかったような気がして少しほっとしているかもしれません。

一方で、そのADHDとどう付き合っていけばいいのか、途方に暮れてしまう部分もあるのではないでしょうか?

☆この記事を読んで欲しいのはこんな人

  • ADHDの診断を受けたばかりの人
  • ADHDの家族の理解をしたい人
  • 自分と同じADHDの人に会いたい人

特に診断を受けて、これからどうしたらいいのか?そんな状態で困っているあなたに是非読んでいただきたい記事になっています。ADHDとどう付き合っていけばいいか、その答えが見つかると思います。

カウンセラーの南は、これまで3年間にわたって、ADHD交流会を通して通算300人以上のADHDの方にお会いしてきました。その中で学んだ当事者会のメリットと注意点をお伝えします。

当事者会って何?

まず当事者会とはどういう所かをお伝えします。

「当事者会」「自助グループ」「セルフヘルプグループ」「患者会」「ピアサポート」など色々な呼び方がありますが、同じ悩みを抱えている人たちが集まり、支え合う場の事のことです。

自助グループ(じじょグループ、Self Help Group)とは、なんらかの障害・困難や問題、悩みを抱えた人が同様な問題を抱えている個人や家族と共に当事者同士の自発的なつながりで結びついた集団。その問題の専門家の手にグループの運営を委ねず、あくまで当事者たちが独立しているというのが特徴的である”

引用:Wikipedia

 

ADHDに限らず、アスペルガー、発達障害全般、アルコールの問題、引きこもり、うつ病、強迫性障害、親子関係の悩み、などなど「悩み・困りごと」が共通な人で集まるのが、当事者会です。

当事者会は元々はアメリカにおいて、1930年代にアルコール依存症の人たちが、自らの問題について苦しんでいる人同士で支えあう動きから始まりました。分かち合い、対等の関係であること、自発的な参加、お互いに助け合うことが特徴です。

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当事者会の特徴は、匿名性と安心感

多くの当事者会では、本名を名乗る必要はなく、ハンドルネームという自分で決めたニックネームを名乗ればいいので、本名を知られる心配はありません。

匿名で話せるので、自分の個人情報をどこまで伝えるかは本人に任せられています。

自分の診断や薬や手帳のことなどを話すときに、個人情報が守られることは安心感につながります。

当事者会では、会のルールがあり、そのルールに沿って会が運営されています。

例えば南の主催しているADHD交流会では

  1.  守秘義務

  2.  否定・批判はしない

  3.  お互いに支えあう

以上の3つを基本のルールとしています。

3つのルールの共通項は「安心感」です。

多くの当事者会で、「守秘義務」が1番のルールとして掲げられています。守秘義務とは、その場で聞いた事柄を、その場にとどめてそれを外に漏らさない約束です。守秘義務があることで、自分の悩みを話しても、それが漏れ出てしまわないという安心感が得られます

もし自分が話した悩みの内容が、ネット上に自分の名前と一緒に広がってしまったら、誰もその場では安心して自分のことを話そうとは思わないですね。だから守秘義務が一番に来るのです。

2番の「否定・批判はしない」も大事なルールです。当事者会にたどり着くまでに、傷つきの体験をしている人も多いので、会の中では否定や批判になりそうなことは謹んでいただいています。場合によっては、スタッフが「その発言は否定や批判になってしまうので止めてください」と間に入って場を守ることもあります。これも、参加者の皆さんが安心して話すことができるための工夫です。

またADHD交流会では、相手に意見をするときには、「これは私の考えですが・・・」という言葉を頭に付けることをオススメしています。同じ意見を言う際にも、「あなたは間違っている」というよりも「私の考えてですが、○○○と思います」と自分の意見を表明する形であれば批判にはなりにくいでしょう。これは日常でも使えるコミュニケーションのテクニックなのでぜひ使ってみてください。

3番目の「お互いに支えあう」は、同じ特性で困っている人同士、お互いに役立つことは積極的に共有しあいましょうというルールです。同じ悩みを抱えている人だからこそ、本当の意味での共感をすることができます。自分の悩みに対して、「私も同じことで困っています」と言ってもらえるだけで、その一言に救われる人もいます。

これらの約束は全て、当事者会に参加する方が安心感を持って参加できるために大切にしています。

自分の悩みを、人前で話すことはそれだけ勇気がいることだと思います。だからこそ、細心の注意を払って安心して話せる場を作っています。

http://www.ashinari.com/2013/06/30-379531.php?category=50

メリットは、共感と問題解決のアイデアを得られること

これまでに参加された方の感想から当事者会に参加するメリットの一部を紹介します。

実際にADHD交流会に参加された方の生の声です。

Aさん40代女性

”マイノリティーだった自分に仲間がいることが知れて良かった。自分以外のADHDの人に会うのは初めてでした。自分と同じような事で悩んでいる人がいるのだなと思い、少し安心しました。同じ悩みに共感してもらえてとてもほっとしました。”

一番のメリットは、普段は会うことができない同じ悩みを持った人たちに会える事です。同じ悩みがある当事者同士だからこそ、共感し合えます。そして自分だけが困っているのではないと知れることで、とてもほっとして安心する事が出来ます。自分以外のADHDの人に会ってみたい、これはADHD交流会に参加した理由で一番多く聞きます。

Bさん30代男性

共感できる話ばかりで、とても役にたちました。自分の悩みも話せて、自分の悩みの解決策を提案してもらえて良かったです。同じADHDを持った人の解決策は、まさに自分の困り感にどんぴしゃなものばかりで、とても参考になりました。”

ADHDにも初心者とベテランがいます。例えば、昨日診断されたばかりの人と、診断されて10年の経験がある人では、ADHDについての知識や経験が段違いです。

当事者会の良いところは、初心者の人はベテランの方から、役立つ情報や工夫について聞くことができます。初心者の人が困っていることは、ADHD10年目の人にとっては、何度も試行錯誤をして答えを見つけてきたことであることが多いのです。

ADHDのベテランさんに、質問してみたいと思いませんか?

あなたの悩みの答えを持っているかもしれませんよ。

ベテランの方は、初心者にアドバイスすることで、自分のこれまでの苦労を人に役立てることができます。

南が強くお勧めしているのは、自分の苦労を苦労のままにしておかずに、同じADHDで困っている人と共有することです。そうすることで、あなたの苦労は宝物に変わります。

人の役に立つという事は、ADHDで下がってしまった自尊心を高めるチャンスなのです。(自尊心とは自分を好きと思える心です。)

ADHDの先輩として、ADHDの初心者に希望を与える役目をしてみませんか?

当事者会の探し方と注意点

ここまで読んできて、当事者会に参加してみたい!と思った方も多いのではないでしょうか?

では当事者会を探すにはどうすればいいか?

今は多くの当事者会がHPで参加者を募集していますので、一番の方法はインターネットでの検索です。

その際に使うキーワードとしては、

「当事者会」「セルフヘルプグループ」「自助グループ」「ピアサポート」

             +

  「ADHD、自閉症スペクトラム、発達障害など自分の困りごと」

             +

         「探している地域」

以上のキーワードの組み合わせで、検索していただくと見つかることが多いでしょう。現状では、大きく発達障害というくくりの当事者会は増えていますが、ADHDのみに特化した会はまだまだ少ないようです。すのわ主催のADHD交流会には「ADHDの当事者会を探してきました」という方が多くいます。

また各地域に、「発達障害支援センター」という場所がありますので、そちらに連絡を取ってみるとその地域の情報が得られるでしょう。各地域の発達障害者支援センターは発達障害情報・支援センターHPから探せます。

発達障害者支援センターは、発達障害児(者)への支援を総合的に行うことを目的とした専門的機関です。都道府県・指定都市自ら、または、都道府県知事等が指定した社会福祉法人、特定非営利活動法人等が運営しています。
引用:発達障害情報・支援センターHP
 

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当事者会に参加する際はここに注意!

当事者会に参加した人から、時々聞くのが会の中での人間関係のトラブルです。

当事者会のその場は、世話人というスタッフがいて、ルールも有り参加者が傷つけ合ってしまわないための仕組みがあります。会によっては、トラブルの防止のために会の外で会うことを禁止しているところもあります。

もし会の外で連絡をとるようになった場合、そこで起こるトラブルは自己責任ということになります。

当事者会の参加者は、同じ悩みに共感できる仲間である半面、みな何かしらの課題を抱えていることを認識しておきましょう。中には心の傷を多く抱えている人もいます。人の気持ちを考えて発言するのが苦手な人もいます。その点を注意しないと、傷つける気持ちはなくとも、お互いに傷つけあってしまう恐れがあります。

当事者会の人間関係で困りごとがありましたら、まずは会の世話人に相談しましょう。

もし問題がこじれてしまうようでしたら、距離をとって他の会を探すのも選択肢です。

※カウンセリングルームすのわが主催するADHD交流会でもトラブルにならないように細心の注意を払っていますが、何かお困りの際は遠慮なく連絡下さい。 

ここまで読んで当事者会に興味が出た、というそこのあなた!

勇気を出して、一歩を踏み出してみましょう。あなたが期待していた以上の人や情報に出会えるかもしれませんよ。

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ADHD交流会に参加しよう

南の主催するADHD交流会では、基本的に月に一回活動を行っています。主な活動場所は東京ですが、これまでに関東以外では長野、静岡、宮崎などの遠方から参加いただいたこともあります。

あなたの参加をお待ちしています。

もっと詳しいADHD交流会の情報を知りたい方は、こちらのリンクよりADHD交流会の紹介ページをご覧下さい。

この記事のまとめ

  • 当事者会・自助グループとは「悩み・困りごと」が共通な人で集まり助け合う場
  • 当事者会では、安心できる場になるように個人情報が守られている
  • 同じ悩みが持つ人と、悩みを共有することでほっとして安心できる
  • 当事者会を探すときはインターネット検索がオススメ
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『ADHDと診断されたら当事者会に参加しよう!参加のメリットと注意点』へのコメント

  1. 名前:さゆ 投稿日:2016/06/30(木) 16:25:33 ID:94bcf6da3

    料金は、いくらかかりますか?

    • 名前:kazuyuki 投稿日:2016/07/03(日) 22:15:09 ID:20b15eb66

      さゆさま
      参加費は2000円になります。一緒に参加される家族の方は500円になります。

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