相談者様の声

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Iさん(女性・50代・ADHD認知療法)

・5回のカウンセリングを終えての率直な感想

やってよかったです。

テキストを初めて見た時には、ADHD者の役に立ちそうな内容なのに、自分1人では絶対に実行できないと思ってあきらめていました。

今まで誰にも相談できなかった自分の特性を受容してもらえた上で、アドバイスをもらいながら実生活上の課題を解決していけるなんて、嬉しいかぎりです。

ADHDの診断がついてから1年間、独学ながらADHDや発達障害に関してかなり勉強してきたかいがありました。

・このカウンセリングで良かった点

実生活の中でトレーニングができることです。

そのために、テキストに添いつつも、カウンセラーさんがクライアントの生活・性格に合わせて、テキストの各課題をアレンジしてくれること。

テキストで段階を踏んで進んでいくので、あまり負担にならず、わかりやすい。

また、カウンセラーさんが、クライアントに質問しながら、その時その時の生活の中でできるトレーニングを考えてくれるので、スキルアップの理論だけでなく、実生活で成功体験を積み重ねながらスキルを身につけられるところ。

・このカウンセリングで改善した方が良い点

今のところ思いつかないです。ホームワークをこなすので精一杯のためかもしれませんが、セッションもワークも確実に役に立っています。

・このカウンセリングをこんな人に勧めたい

私と同じ、不注意・衝動性優性型ADHDの人。

また、未診断でも、不注意・衝動性の性格特性にあてはまると自分で思い、その特性で困っていて、どうにかして改善したいと思っている人。

特に、大人になってから日常生活に支障が出て初めて自分の特性に気づいた女性。

このタイプの女性は、社会が女性に期待する「しっかりしている、きっちりしている、そつがない」といった役割をこなせず、長年にわたって周囲からの評価が悪化した結果、自尊心が非常に低くなっています。

同時に、子供の時には特に指摘されなかった軽度の発達障害と思うので、子供の時から診断を受けて大変な思いをしてきている人に比べたら自分は軽度なのに、そんな自分がADHDだと言っていいのだろうか、本当は単なる怠け者にすぎないのではないかという心の揺れが、ADHDの診断がついてからも消えません。まして未診断の人は、その思いは強いはず。

ADHDについての理解が深いカウンセラーさんはADHD者という存在を受容しているので、非常に安心してカウンセリングを受けることができました。

また、ワークが成功した時の、おおげさでない(これが大事)プラスの評価と、ワークの途中で挫折してもマイナス評価をされず、ADHDの特性の1つとして受容され、再挑戦していけることが、自尊心の回復にもなっていきました。

また、セッションが進むにつれて、ADHDであってもなくても、このセッションとワークは自分の役に立つものだから続けようと思えるようになり、心の揺れが少なくなっていくという効果もあります。

なお、ADHDや発達障害のことについてある程度、自分で勉強している人のほうが、各セッションの目的がよくわかってモチベーションが保てると思います。

Iさんはご自身がADHDであることを受け止め、改善したい!と強く望んでいるタイミングでカウンセリングを始めることができました。

ADHDの特性から、私がお渡しした「宿題」が予定通りに消化できないこともありましたが、諦めることなくカウンセラーについてきてくれたので、結果を実感していただけたのだと思います。

またIさんは、カウンセラー任せではなく「お金を払う分はしっかり自分の物にしよう」と自ら行動する積極性がありました。

「人任せでなく自分でなんとかしたい」という姿勢を持っていただくことが根本的な解決の鍵ですので、そうなれるよう私がフォローしていきます。