2015/08/28 第37回ADHD交流会 報告レポート
こんにちは!
カウンセリングルームすのわ・臨床心理士の南です。
第37回ADHD交流会の様子をお伝えします!交流会の雰囲気が少しでも感じでもらえたら嬉しいです。
今回は定員いっぱいの15名の参加でした。
内訳は、当事者11名、家族2名、支援者1名、心理系大学生1名とバラエティに富んだメンバーでした。その日にADHDの診断をもらったばかりの人から、診断歴10年以上の人、傾向あり未診断に人まで様々です。
テーマは「ADHDと仕事について考えよう」
以下のテーマで話し合いました。
◎仕事の優先順位の付け方
◎車の運転はADHDに向いているか?
◎組織で働くかフリーで働くかどっちがよいか?
南が印象に残った内容をピックアップします。
向いていなくとも、好きで興味があれば乗り越えられる
「ある仕事に興味があるけれど、その仕事がADHDには向いていないので悩んでいる」ある参加者の方の悩みでした。
他のADHDの参加者の話を聞くうちに、あることに気付きました。それは例え向いていなくとも、そのことが自分がずっと好きだった事です。
ADHDの方は好きなことには、人以上のエネルギーを発揮することができます。そのためには、もちろん自分の不向きを補う戦略が必要です。好きなことへのエネルギーは、苦手を克服することを助けてくれます。
苦手なことも工夫することで乗り越えられる
「ADHDだからと諦める事が多くあったけれど、他の参加者の方が工夫して頑張っているのを聞いて勇気をもらいました」ある参加者の方の感想です。
ADHDの診断をもらうと、ADHDだからしょうがないと諦めてしまう人もいます。しかし苦手も工夫次第でなんとかなることも多くあります。交流会では実際に、工夫して何とかしている同じADHDの方の話を聞くことができるので、それが大きな勇気になります。
ADHDに関しての悩みは、なかなか日常では理解してもらい辛く、交流会の場だからこそ話せる内容がほとんどです。
交流会は毎月開催していますので、当事者の方も家族の方も是非一度遊びに来て下さい。
当事者同士ならではの、分かり合える感覚や、自分の悩み事の解決のヒントが見つかると思いますよ。