南のクライアント体験記 その1
こんにちは !
カウンセリングルームすのわ・臨床心理士の南です。
今回は、私事ではありますが、『南自身の病院受診体験』についてお伝えします。
これまでの記事で、ADHDについて医療機関に相談することを紹介してきました。
ADHDかなと思ったら、病院に行こう!パート1 診断を受けるメリット・デメリット
今回の記事では、南自身が体験した『病院受診(クライアント体験)』をシェアさせていただきます!
【この記事を読んで欲しい人はこんな人】
・病院受診を迷っているADHDの当事者の方・ご家族の方
・一度病院受診をしたものの、納得・安心できずにいるADHD当事者の方・ご家族の方
病院受診のモチベーション
『自分も、きちんと病院で診てもらいたい』と、実はずっと思っていました。
それがなかなか実現しなかったのは、ADHDの特徴があることを自覚しながら、同時に自分なりの対処法も見つけてきたために、生活上は『なんとかなっていた』ので、受診については、『まぁ、いいか』と先延ばしになっていたわけです。
しかし、おかげさまで『すのわ』の事業も少しずつリズムがつかめてきたこと、交流会参加者の方の『服薬してよかった!』という声を多数聞いたことが後押しとなり、『病院、行ってみよう、服薬も可能性があるなら試してみたい。自分の体験自体を、情報発信しよう。』というモチベーションがはっきりしてきたのです。
ドキドキ…予約へ
モチベーションは高まったものの、もちろん、迷いました。
迷いながら予約の電話するまで、3か月くらいかかりました。
『これまでなんとかなったのだから、やはり、医療の力を借りなくても自分でなんとかなるんじゃないか』
『ADHDの診断がつかなかったら、どうしよう』
『お医者さんから、たいしたことないと言われたら、どうしたらいいんだろう?』
これらの不安は、これまで『自分はADHDだ』と理解して対処してきた人ほど、あって当然のはずです。
それは、ADHDであることを否定されてしまうと、『じゃあ、これまでの困りごとの原因は何なのだろう』という更なる不安に突き当たってしまうからだと感じました。
これらの不安をかかえながら、やっと、予約の電話ができました。
緊張しましたが、さすが相手はプロ、丁寧な受付の対応に安心し、予約ができた時には『ほっ』としました。
改めて、電話でも対面でも、当事者側の第一声を受け止める側の『声色・態度』の大切さに気付かされた場面でした。
ドキドキ…初診の前日
予約の電話から1ヶ月後、あっという間に受診の前日がやってきました。
実はこの日に、あるモノを一生懸命に作成しました。
それは、『自分史』。
生まれてから現在の時系列を軸に、『ADHD的な行動、精神症状(抑うつなど)』を折り込んだものを、A4サイズ1枚にまとめたものです。
なぜ作成したかというと、15分程度という短い診察の中で、自分の困り感を的確に伝えるための『心と頭の準備』をしたかったからです。
加えて、これを医師に見せることで、医師の判断材料にしてもらえます。
作成した結果…
『うまく診察で伝えられなかったらどうしよう』という不安も下がって『大丈夫だ』という安心感がもてたことは、大きかったです。
それから、『自分のこれまで』を改めて見つめることができたので、病院受診のためだけではなく、自分にとって『得』になったなと思います。
おススメしますよ。
それから、前日に突然決まったことが一つ。
それは、妻も同行するということ。
『私も、どんなところで、どんな診察するのか知りたい』という一言で決まりました。
そして、いよいよ、受診当日…
続きは、次回の『南のクライアント体験記 その②』にて、お伝えします!