ADHDのあなたに合ったサポーターの見つけ方・活かし方
こんにちは!
カウンセリングルームすのわ・臨床心理士の南です。
この記事では、ADHDを始めとする発達障害を改善するための方法として、サポーターの存在が大切であること、そしてどうサポーターを活かしていくかについて、わかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読めば、発達障害のサポーターとはどういう人か、サポーターの活かし方、カウンセリングや診察をもっと役立てる方法がわかります!
☆この記事を読んで欲しい人はこんな人
- ADHDなどの発達障害の改善に行き詰まりを感じている人
- 今、病院やカウンセラーにかかっている人
- これから病院やカウンセラーを探そうとしている人
あなたのサポーターを持ちましょう
ADHDなど発達障害を抱えたあなたが社会で家庭で、健康で元気に生活してためには身近なサポーターの存在がとても大切です。
ここでのサポーターとは、あなたの側であなたを支持的に応援・サポートしてくれる人です。サポーターは職場や日常生活において直接あなたが作業をまとめること、作業続けることを助け、励まし、作業に戻るのを助けてくれます。
身近なところでは家族、友達、同僚、上司などがサポーターになりえます。
ただ否定的な人や、発達障害について理解していない人はサポーターに向かないでしょう。相手にサポートする気持ちがあっても、否定が多い場合は、伝えるべき情報が伝わらないので、サポートが伝わらずに逆効果になります。
具体的に苦手なところをサポートしてもらう
自ら周りの人をサポーターになってもらえるように、働きかけることも大切です。特に職場ではADHDや自閉症スペクトラムなどの発達障害について、カミングアウトし辛い人も多いかと思います。
そのような方は、具体的に苦手なところと、こうして欲しいという対応策を話すことで理解してもらうことができます。
例えば、「私は、口頭の指示のみだと抜けが多いので、正しく指示を聞けているか一度確認させてもらっていいですか?」などと前もって伝えておくことで、サポートしてもらいやすくなります。
専門家、支援者をサポーターにしよう
また専門家の支援者をサポーターに持つことも役立ちます。医者、心理カウンセラー、キャリアカウンセラーが専門家のサポーターになりえます。
専門家の場合は、自分の発達障害の特性をオープンに話して関わることが出来るのが大きな利点です。
その専門家のサポーターを有効利用する方法についてご紹介します。これを意識することで
変えてもらうでなくて、自分が変える!
まず病院やカウンセリングなどの利用者側の心構えとしては、支援者に問題を解決してもらおうという思いは脇に置きましょう。自分が改善していくという主体性が大切です。これが一番大事な原則です。
カウンセリングを120%活用するためにのコツ
- 目標設定をする
- 話したい内容をメモしていく
- 面接と面接の間に宿題を設定する
- 面接を録音して、繰り返し聴く
主体性を持つためには、目標設定をすることが役立ちます。長期目標(3年くらい)、中期目標(6ヵ月)、短期目標(2ケ月)とそれぞれに目標を立てることで、主体的に面接を利用できます。
診察や面談の時間は限られています。
心理カウンセラーでも面接が長くて1時間、医師の診察では3分~15分くらいになります。心理カウンセラーの面接を週一で1/168時間、月一だと1/720時間になります。
限られた時間を有効利用するために、話したいことをメモにしていくことで、聞きたいことの聞き逃しがなくなります。
面接と面接の間にできることを話し合えると更に時間の有効活用になります。
例えば、仕事の人間関係の問題を話合っていたなら、次回までに職場の人間関係で起こった困りごとを記録してきて、次回の面接で話あうことができます。
また可能であれば、面接をスマートフォンなどで録音させてもらって、繰り返し聞きましょう。そうすることで、面接内容を復習して時間までの時間を活かせます。
発達障害の支援者選びはここがポイント
支援者を選ぶときのポイントも考えてみましょう。選ぶときに大切にしたい一番は、その人が信頼できるかだと思います。
やり取りの中で少しでも疑問点や不信感が出てきたら率直に質問して話し合って解決しましょう。話し合った結果として、不信感がなくならないようなら、残念ながらその支援者とは相性が悪かったのかも知れません、遠慮せずに別の人も試してみましょう。
面接はあなたの時間です。あなたが主体となって選んで良いのです。
また支援者はADHDや自閉症スペクトラムなどの発達障害についてよく理解してくれる人がいいでしょう。
WAISなどの神経検査について理解してくれる人が理想です。WAISなどの神経検査から、その人の苦手な分野や得意な分野がわかります。仕事選びや職場での必要な工夫など、働きやすくなるためのヒントが検査結果には豊富に含まれています。
発達凸凹の特性上、ただ話を聞いてもらったり、抽象的な助言より、具体的で実践的な助言をもらえるようにお願いしましょう。
このように、身近なサポーターや専門家のサポーターに助けてもらうことを積極的に考えてみましょう。
そうすることで、自分の凸凹の苦手を埋めることができます。そしてもし自分の生活に余裕ができてきたら、自分の得意を使って、身の回りの苦手を抱えている人を手助けしてあげましょう。
人のサポーターになることから学ぶこともきっと多いはずです。
この記事のまとめ
- ADHDの人が社会や家庭で、上手くやっていくためにはサポーターの存在が必要
- サポーターには、具体的に手助けしてもらうことが大切
- カウンセラーや医師など、専門家をサポーターとして活用しよう
- 専門家をサポーターにする際にも、利用者側の積極的な姿勢が大切
- 発達障害に精通している専門家をサポーターにできることがベスト
『ADHDのあなたに合ったサポーターの見つけ方・活かし方』へのコメント
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すのままさん
コメントありがとうございます。
とても励みになります。
暑い日が続きますので、すのままさんも熱中症に気をつけてお過ごし下さいね。
いつも興味深くよませていただいてます。日々の鍛錬、アップデート、暑いなか、冷房も使わずに大変だと思いますが、お体に気をつけてがんばってください(^ω^)