外出できない時は電話やネットで「遠隔カウンセリング」が利用できます!
こんにちは!
足立区北千住カウンセリングルームすのわ・臨床心理士の南です。
ここ最近、新型コロナウィルス関連のニュースが連日報道されており、その内容は日に日に深刻化しているように感じます。3月25日に小池都知事が週末の外出自粛を要請し、3月26日になって神奈川県、埼玉県、千葉県も都内への移動について同様の流れで動いているようです。
海外の友人たちが実際に外出制限されている様子をSNSで見たり、ネット上で情報収集をしたりしていると、日本も諸外国と同様に外出制限が長期化してしまう可能性は少なくないと思っています。
当ルームのクライアント様も、電車を使って通所されることに不安を感じていらっしゃるかもしれません。
そこでこの記事では
外出が難しい場合でも、在宅で電話やネットを使った「遠隔カウンセリング」ができる!
というメッセージと共に、遠隔カウンセリングのメリット、デメリットなどをお伝えします。
☆この記事を読んで欲しい人はこんな人
■外出制限中にカウンセリングの利用を迷っている人
■近くに信頼できるカウンセラーを見つけることができない人
■オンラインでのカウンセリングに興味がある人
当ルームの遠隔カウンセリングについて
コロナウイルス関連のニュースの中で、「リモートワーク」という言葉が大きく取り扱われています。インターネットを駆使して自宅でできることは自宅で行い、外出や大勢の人との接触を減らそうという試みが急速に広まっているようですね。
カウンセリングルームすのわでは、これまでも遠隔地にお住まいの方や、パニック障害などで外出が難しい方には、在宅での遠隔カウンセリングで対応してきました。
皆さん初めは戸惑うようですが、継続していく中で「遠隔だからカウンセリングができない」という声は今のところありません。
当ルームで提供するカウンセリングとして、認知行動療法・トラウマ療法のいずれも遠隔の通話で対応できます。
過去に私が遠隔通話での個別サポートを受けた経験として、数か月にわたりSkypeでコーチングのセッションを受けていたことがあります。目を閉じて自分に集中してしまえば、遠隔であることに不便は特に感じませんでした。カウンセリングも同様で、慣れてしまえば大きな支障はないでしょう。
遠隔カウンセリングのメリット・デメリット
メリット
・ルームへの通所が必要ないので、時間や場所の制約がほとんどない
これまでカウンセリングルームすのわでは、東北、関西、四国、九州など日本全国、そして海外在住の方など全世界へのカウンセリングを提供してきています。
・電車に乗ることや外に出ることに抵抗を感じてしまう人も、自宅から利用できる
パニック障害など電車での移動に大きな負担を感じる方にとっては、外出しなくともカウンセリングを受けられるのは大きなメリットになります。また現在のような外出制限がかかる状況でも、問題なくカウンセリングを継続することができます。
デメリット
・直接顔を合わせたコミュニケーションとの違いに戸惑う
これは慣れの要素もありますが、目の前にカウンセラーがいない状態で自分の悩みを話すことに抵抗を覚える方もいらっしゃいます。もともと人との関係で不安を感じやすい方は、カウンセラーと信頼関係ができるまで少し時間がかかるかもしれません。
対策:初めのうちは誰しも戸惑うものだと知っておく。また戸惑いがあれば、それもカウンセラーに伝えておくとよいでしょう。その戸惑いもカウンセリングのテーマとして話をすることができます。
・目の前に人がいないため集中しづらい
特にADHDの方は、自宅でカウンセリングを受けていると、集中が切れてしまうことがあります。
対策:カウンセリング中は目の前に気を逸らすものは置かないようにしましょう。パソコンで通話をする場合は、カウンセラーと話している間はネットサーフィンなど他のことをしないようにしましょう。
遠隔カウンセリングを行うためのツール
遠隔カウンセリングを行う場合、電話回線を使っての「電話カウンセリング」とインターネット回線を使っての「オンラインカウンセリング」に分けられます。それぞれのメリット・デメリットについて書いていきます。
- 電話カウンセリング
メリット
・電話回線は比較的安定しているため、接続の問題は少ない
・ネット環境が無くとも使用でき、オンラインカウンセリングに比べて簡単。インターネットに苦手意識がある方でもハードルが低い
デメリット
・電話かけ放題プランでない場合は電話料金がかかる。
・音声のみなので、視覚的な情報を共有しづらい。表情などの非言語の情報が伝わりにくい。
- ネット接続を利用したオンラインカウンセリング
メリット
・電話料金を気にしなくてよい
・映像付きを選ぶことができるので、お互いに顔を見ながらカウンセリングをすることができる
デメリット
・接続が不安定になることがある
対策:接続が不安定になった場合、再度繋ぎなおすと改善することが多くあります
・WIFI環境がない場合は、通信量がご自身の契約の上限を超えてしまうと接続スピードが遅くなり不安定になる
対策:WIFI環境やネットのつなぎ放題の契約を用意しておく
・映像を使う場合は、映る範囲を見栄え良くしておく必要がある
対策:ご自宅の部屋が映ってしまうことに抵抗を感じる方は、映像をオフにしていただいてもOKです。
・インターネットに慣れていないと抵抗がある
対策:やり方が分からなければ、使用方法についてある程度はサポートすることも可能ですのでご相談下さい(※すべての技術的なお問い合わせへの対応をお約束するものではありません)。
具体的には、Skype,Zoom,LINEなどのサービスがあります。最近Zoomというサービスが接続的にも安定しており使いやすいのでお勧めです。それぞれパソコンでもスマートフォンでも使用できます。
Zoomの使用法について詳しいサイトがありますので、利用シーンのイメージが浮かばない方はご参考になさってください。
どのアプリを使う場合でも、スマートフォンを使用する方は、アプリケーションのダウンロード以外に特に用意するものはありません。
パソコンでの通話を希望される方は、パソコンにマイクやカメラが必要です。
よほど古いモデルでなければノートPCの多くにはマイクやカメラが最初からついていますが、もしついていない場合は、以下のようなセット商品が4000円~で買えます。もっと安いものもあるようですので、ご自身で調べてみてください。
遠隔カウンセリングを行う環境で気をつけておきたいこと
遠隔カウンセリングでは自宅からカウンセラーと通話する人が多いです。
同居の家族がいる場合、途中で邪魔されない環境を用意しておく必要があります。プライベートが守られる個室がベストです。リビングなどで横に家族がいる環境では、カウンセリングに集中することは難しいでしょう。
家族に対して、「〇〇時までは大事な話をしているので、声をかけないで欲しい」と協力をお願いしたり、一時的に外出をお願いしたりするなど、静かで落ち着いた環境を保つ工夫をしてください。
よくあるご質問
・遠隔カウンセリングを希望したいのですが、どうやって申し込めばいいですか?
申し込みの際の備考欄に遠隔カウンセリングと記入ください。電話、Skype、Zoom、Lineなど希望があればそれも合わせてお知らせください。既に対面で予約されている方は、メールでお伝え頂いても結構です。
・支払い方法が知りたい
クレジットカード決済(PayPal)、もしくは銀行振込をご利用いただけます。
カウンセリング終了後にメールで請求書をお送りしますので、案内に従って15日以内にお支払いをお願いします。
・録画や録音をしても構いませんか?
セッションの録画・録音については問題ありません。Skype、Zoom使用の場合はアプリから録画・録音できます。Zoomはパソコンのみでスマートフォンではできない仕様となっています。
おわりに 自分がコントロールできないことで悩まない!
新型コロナウイルスの流行と、それに伴う状況は誰もが未経験であり、今後どうなるか全くわかりません。いたずらに不安を煽る報道も多く、ストレスを感じてしまうのも当然だと思います。
そんな状況では、
「自分がコントロールできないことで悩むよりも、自分がコントロールできることへ優先的に注力する」
という姿勢がとても大切です。
新型コロナウィルスが社会に与える影響については、いくら悩んでもあなたがコントロールすることはできません。考えても疲れるだけです。
一方、自分が今日どんな気持ちで何をするかは自分自身でコントロールすることができますから、それを考える方が有意義ではないでしょうか。
暗い話題についてあまり考えすぎず、今日の自分がどんな気持ちで過ごしたいか、何ができるのかにフォーカスをして、一日一日を過ごしていきましょう。
そうした自分でできる工夫のひとつとして、遠隔カウンセリングへの取り組みがあげられます。
外出制限によってカウンセリングに通うことに不安を感じている方も、これまで遠方のため通所利用をためらっていた方も、この機会に遠隔カウンセリングの検討をされてはいかがでしょうか?
カウンセリングルームすのわでは、これからも日本全国、全世界からの相談に対応していきます。
この記事のまとめ
・外出制限中も遠隔カウンセリングでカウンセリングを継続することは可能です
・遠隔カウンセリングのツールにはそれぞれメリットとデメリットがあります。自分に合ったツールを選びましょう
・自宅からの遠隔カウンセリングでは、落ち着いて話せる環境を整えることが大切