Iさん(20代・男性・ADHD認知行動療法)のご感想

Iさん(男性・20代・ADHD認知行動療法)

・すのわを選んだ理由
このカウンセリングを選ぶにあたって決め手となったのは以下の3点です。
1.認知行動療法というアプローチ
2.南先生が臨床心理士の資格をお持ちである点
3.南先生ご自身がADHDの傾向を自認し、またその経験談をサイトに記載なさっていた点
特に2と3は重要でした。というのも私は以前、自身の器質について相談する為に精神科を頼りました。
ですが診察において医師の方はは全く私の心情に寄り添う意思を見せず、また理解を試みる姿勢すら示そうともしなかったのです。
その態度に私は非常に傷つき不満を覚え、精神医療という分野自体に不信を抱きました。
南先生の自己開示の姿勢は、その不信を乗り越え一歩を踏み出す大きな一助となりました。

・カウンセリングを終えての率直な感想
決して大袈裟でなく、第二の人生を歩みだすことが出来たと感じています。
私は27年間停滞して来ました。それは一重に私のこの器質故です。
私はずっと計画が立てられず、また実行することも出来ない人間でした。
計画は大事を成すためには不可欠であり、つまりその欠如は人生の駒を自力で進める事が出来ないことを意味するのです。
従来の私は他人に駒を進めてもらうか、進退窮り選択肢を失った上で闇雲に駒を押し出すことしか出来ませんでした。
仕事で挫折したことでようやくその器質と向き合い、現状を変えるべく受診したこのカウンセリングで学んだのは、自身を変える方法ではなく自身と折り合いを付ける技術でした。
やりたいことの為に予定が立てられない、ならば予定を立てる方法を考える。予定を立てる上で課題が整理出来ていない。ならば課題を整理する方法を考える。
そうして自分が実際に手をつけられる段階に達するまで作業を分解し、またその方法を模索する手続きは、まるで自分のマニュアルを作っているかのようでした。
まさしく私という人間はマニュアルが無い機械であり、今までの私の人生は闇雲に作用の判らないスイッチを押すようなものだったのです。
かくしてマニュアルを得た私という機械はぎこちないながらも望むように動き出し、盤上の駒をしっかりと把み、駒を進め始めました。
これからの人生が好転する保証はありません。ですが今なら、この一手は自分の一手であると胸を張って言えるのです。

・カウンセリングを受けてよかった点
カウンセリング自体は市販のテキストに沿ったものですが、自力で実践するのとカウンセリング形式で進めていくのでは明確に差があります。
先ず、感想においてカウンセリングを自身のマニュアル作りと例えましたが、当然人によって機械としての仕組みは異なりますし、生じる課題も異なります。
テキストはあくまで一律的な方法の提示であり、個々人が抱える課題の焦点化には不向きです。このカウンセリングではその課題の焦点化に関しても、解決方法の模索に関しても支援を受けられます。加えて、テキストに含まれないアプローチも適宜提示して貰えます。
また、もう一つ重要なメリットとして定期的にカウンセリングに通い、カウンセラーから定期的に評価を受けることで無理なく継続が可能であるが挙げられるでしょう。
課題の焦点化も長期的な継続もまさに我々の様な器質の人間が最も苦手とし、実践の障害となる点であり、この部分で補助を受けられることはとても重要であるように感じました。

・カウンセリングの改善点
カウンセリングには大変満足しており、改善すべき部分はあまり無いように感じます。強いて挙げればカウンセリングのフローチャート等があれば全体の流れを把握し易いように思います。

・カウンセリングをどういった人にすすめたいか
社会は常に失敗に厳しく、失敗する人々に自罰を強います。そして自罰は必ず人を自己否定の檻に追いやります。しかし重要なのは自分を否定することではなく、他者の評価というフィルターを介さず自分と対峙し、自分を認め、その上で理解することなのです。その手段としてこのカウンセリングは最適です。社会に責められ、自分を責めている人にこそ勧めたいです。

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