【保護者の方へ】自分が好き!と言える子に育つコツ②
こんにちは!
カウンセリングルームすのわ・臨床心理士の南です。
前回に続いて、主にADHDを持つお子さんの保護者の方に向けたお話をしようと思います。
今回は、『子どもの自己肯定感を高めたい!』と思った時に保護者の方ができること、を提案したいと思います。
心掛けのコツとしては、『まずは大人からスタートする』こと。
そして、具体的な方法としては、『子どもをリスペクトする』ことです。
リスペクト、日本語だと『敬意をもつ』ですね。
『いきなり、リスペクトって言われても…』
そのお気持ち、よくわかります。
日々、嘘でごまかしたり、食事中に立ち歩いたり、登校時間ぎりぎりまでゲームをしているお子さんに向き合い、叱っている保護者の方にとっては、かなり難題であることでしょう。
でも、思い出してみてください。
目の前のお子さんが生まれた瞬間の、『無事に生まれて来てくれた』という想い。
言葉にならない、『赤ちゃんの存在』に対する感動。
あの時の感覚が、『ありのままの子どもへの敬意=リスペクト』です。
その人が何かに優れていなくても、頑張って生きている、ということに敬意を感じることができる。敬意とまではいかなくても、その存在を『努力しない人間には意味がない』と切り捨てることなどせず、『かけがえのない存在』として尊重できる。あるいは、傷つきながらも、不器用であっても、その人が生きていることに愛おしさを感じられる。そういった感覚です。 水島弘子著『自己肯定感、持っていますか?』より
お話ができなくても、お座りができなくても、存在自体を丸ごと『OK!』と感じていましたね。
それが、お子さんの成長とともに、座れること・話せることが当たり前になって、『嘘でごまかす』『食事中に立ち歩く』といった行動ばかりに注目し、イライラがつのる一方…。
そんな切ない状況になっていませんでしょうか?
今回はまず、『ありのままの子どもへの敬意=リスペクト』の感覚を思い出し、しっかり味わうことをテーマにします。
自分だけでも、パートナーやお子さんご本人を交えてでも、お子さんが誕生した日のことについて思い出したり、語り合ったりしてみましょう(写真があればなお◎)。
次回では、今の日常生活の中で実践する方法をお伝えします。
ここまでお読みいただいて、ありがとうございます。
以前、交流会でお世話になったちくわぶです。
いつも『自分が好き!と言える子に育つコツ』の続きを楽しみにしています。
私は自己肯定感がとても低いので、自分を育て直したくて自分のためにも読んでいます。
子どもには私のような悲しい思いはさせたくないです。
時々、誰かに頼りたくなったり、優しくされたくなったりして寂しくなりますが、最近はコンサータを飲み始めたおかげで、日々が早送りのように過ぎていき、くよくよする暇がなく少し気持ちがラクになりました。
私と子どもを上手に育てるために、今後も先生のお話を楽しみに待っています。